遠くとも一度は詣れ善光寺

写真提供:善光寺

日本最古の仏像といわれる一光三尊阿弥陀如来を御本尊とし、創建以来約1400年の歴史を持つ善光寺。宗派の別なく誰でも分け隔てなく受け入れる庶民の寺として、国内外から多くの参拝者が訪れています。 さあ、善光寺詣りへ出かけましょう。

 

▼境内イラストマップ

1〜17番までの番号は、見出しの番号とリンクしています。今回は13番の「善光寺交差点(石畳)」から本堂へ向かってご案内します。

 

善光寺交差点(イラストマップ:13番)

「善光寺」信号をわたり、善光寺詣りの始まり。よく見ると、「善光寺」の3文字がちょっと不思議な形・・・

 

大本願(イラストマップ:8番)

境内に入ってすぐ左側にある、大本願。創建以来、尼公上人をもって住職としており、皇室ゆかりの方が入山されています。ぎゅっとにぎるお守りの「ひとにぎり地蔵」が人気。

 

宿坊

善光寺境内に軒を連ねるのは宿坊。善光寺には天台宗25院、浄土宗14坊からなる39の宿坊があります。精進料理のほか、写経、お数珠づくりなどの体験ができる宿坊や、御朱印をいただけるところも。

 

仁王門(イラストマップ:4番)

向かって左に「阿形像」、右に「吽形像」を配置した仁王門。仁王像と、その背後にある三宝荒神・三面大黒天は高村光雲(高村光太郎の父)・米原雲海の作です。阿吽が一般的な配置と逆なのは、冬至の朝、すべての始まりを象徴する「阿形像」に朝日があたり、終わりを象徴する「吽形像」に夕日があたるようにつくられているからともいわれています。

 

仲見世通り

仁王門をくぐり、仲見世通りへ。土産物店、仏具店、飲食店などが軒を連ねます。みそソフトやおやきでひと息つきましょう。

足元には境内入り口から続く石畳。山門下まで7777枚あるといわれています。
石畳にまつわる悲しい伝説も残っています。

 

延命地蔵尊(イラストマップ:15番)

仲見世通りの中ほど左手にある延命地蔵尊。ここは善光寺創建以来、江戸時代に移転されるまで本堂があったところ。お地蔵さんと向き合うように、小路の突きあたりに世尊院釈迦堂があります。

 

世尊院釈迦堂(イラストマップ:16番)

世尊院釈迦堂は、日本唯一の等身大の「釈迦涅槃像」(国重要文化財)を御本尊とするお寺。お釈迦様は現世を、善光寺本堂の阿弥陀如来様は極楽往生をかなえる仏さま。両方お参りして幸せをお祈りしましょう。

 

駒返り橋(イラストマップ:14番)
仲見世から山門に進む参道入口にあります。源頼朝が善光寺参詣に訪れた時、馬のひづめが穴にはさまり、馬(駒)をとって返したという伝説が伝わります。

 

六地蔵・ぬれ仏(イラストマップ:9・10番)

 六地蔵(写真提供:善光寺)

六地蔵は、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人、天の6つの世界で人々を救ってくださる菩薩さま。ぬれ仏は、江戸の大火を出した八百屋お七の霊を慰めたという言い伝えもあり、「八百屋お七のぬれ仏」とも呼ばれています。

 

大勧進(イラストマップ:7番)

六地蔵の向かいにある、大勧進。大勧進の住職はお貫主さまと呼ばれ、大本願のお上人さまとともに善光寺住職を兼ねています。

 

手水舎

写真提供:善光寺

さあ、山門をくぐると、いよいよ本堂。その前に手水舎でお浄めを。柄杓の水で左手、右手の順に水をかけ、左手で受けた水で口をすすぎます。もういちど左手を清め、柄杓を立てて残った水で柄を清めましよう。

 

山門(三門)(イラストマップ:1番)

写真提供:善光寺

山門(三門)は寛延3(1750)年に建立されました。楼上に掲げられた「善光寺」の額は「鳩字の額」ともいわれ、3文字の中に鳩が5羽隠れています。「善」の字は善光寺に縁深い動物の顔に見えませんか? 登楼参拝もでき、ここから眺める門前の様子はまた格別です。

 

大香炉

大香炉から出る線香の煙を身体につけると、無病息災、病気平癒にご利益があるとか。身を清めて本堂参拝の前にぜひ。

 

善光寺本堂

さあ、国宝の善光寺本堂にお参りしましょう。

▼本堂内の案内図はこちら : 善光寺公式サイト「本堂イラストマップ」

 

びんずる尊者像

写真提供:善光寺

本堂正面を入ったところで参拝者がさかんに触っているのが、びんずる尊者像です。自分の患部と同じところを撫でると治るという信仰があり、参拝者に撫でられてつるつるになっています。ミシュランの3つ星に選ばれています。

 

内陣・来迎二十五菩薩像

写真提供:善光寺

約150畳敷きの広大な内陣は、御本尊近くでお参りができる空間。御本尊が安置されている内々陣とを隔てる欄間にある来迎二十五菩薩像は、信者を極楽浄土に迎えようと菩薩様たちが雲に乗ってやってくる姿を表しています。

 

お戒壇巡り

                          

写真提供:善光寺

善光寺に来たらぜひ体験してほしいのが、お戒壇巡り。内々陣の入口から階段を下りると真っ暗な回廊が続いています。壁伝いに手探りで進むと、御本尊が安置されている真下に「極楽の錠前」が。これに触れると御本尊と縁が結ばれ、極楽往生が約束されるといわれています。

 

授与品所(イラストマップ:17番)

本堂内を一巡りしたら、授与品所でお守りやお数珠などを。

 

お朝事・お数珠頂戴

写真提供:善光寺

 

本堂では毎朝、お朝事法要が営まれます。導師を勤めるお二人の善光寺住職は本堂との往復の道中、参道にひざまづいた参拝者の頭を数珠で触れ、功徳を分けてくださいます。これが「お数珠頂戴」。最も善光寺らしいといわれる朝の善光寺をぜひ体験してください。

 

日本忠霊殿・善光寺史料館(イラストマップ:3番)
本堂北奥にあるのが、戊辰戦争から第二次世界大戦までに亡くなった英霊が祀られている日本忠霊殿・善光寺史料館。ダライ・ラマ法王14世が開眼法要された砂曼荼羅や、仁王像、三宝荒神像、三面大黒天像の原型など、善光寺ゆかりの宝物が展示されています。

 

経蔵(イラストマップ:2番)

          

 写真提供:善光寺

宝暦9(1759)年に建立された経蔵。仏教経典を網羅した「一切経」が収められています。堂内にある八角の輪蔵の腕木を押し回すと、「一切経」をすべて読んだのと同じ功徳が得られるといわれています。

 

歴代回向柱納所(イラストマップ:11番)
経蔵の奥に並び立つ木の柱。これは7年目ごとに行われる善光寺御開帳の際、本堂前に立てられた歴代の回向柱です。古いものは朽ちて短くなっています。

 

爪彫如来像(イラストマップ:12番)

  

写真提供:善光寺

歴代回向柱納所の向かい側の祠には、石に彫られた阿弥陀如来像が。親鸞聖人が爪で彫ったと伝えられ、古くから眼病にご利益があるといわれています。

 

鐘楼(イラストマップ:5番)

本堂正面右手にある鐘楼。寛文7(1667)年に鋳造された梵鐘は午前10時から午後4時の毎正時に時を告げています。

 

東庭園

本堂東側の東庭園でちょっとひと休みしましょうか。

 

節分会

善光寺では毎年2月3日に節分会が行われます。特別ゲストを含む約400人の福男・福女が本堂回廊から、大勢の参拝者に向かって一斉に豆をまきます。

 

善光寺お盆縁日

写真提供:善光寺

8月のお盆には、善光寺境内で盆踊りを中心とした夏祭りが行われます。夕涼みがてら、昔懐かしい盆踊りの輪に加わってみるのも楽しいですね。

 

善光寺びんずる市

                   

                  

4月から11月まで毎月第2土曜日、善光寺境内で開かれるびんずる市。地元農家の野菜・果物からクラフト作家の作品、パティシエのお菓子まで、バラエティに富んだ手づくりの品々が並びます。ゆっくりひやかせば、素敵な出会いがあるかも。

善光寺びんずる市に関するお問い合わせは…
善光寺びんずる市事務局 TEL:026-219-2401(平日10:00~17:00)

善光寺について、もっと詳しく知りたい方はこちらへどうぞ
公式ホームページ  https://www.zenkoji.jp/
数え年で七年に一度の盛儀「御開帳」特集はこちら 
公式ホームページ https://www.gokaicho.com/

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