耕雲寺
読みは「こううんじ」。埴科郡坂城町南条にある。
武田信玄、勝頼が厚く保護した曹洞宗の寺院で、本尊は釈迦如来。寺伝によると、天文22年(1553)甲州の耕雲寺の僧が開き、寺名は武田晴信(信玄)が命名した。
寺には、寺名命名書をはじめ、天正8年(1580)武田勝頼が祠堂銭[しどうせん](寺院修復等を目的とする貸付金)を取る許可と3軒の在家に普請役を免除する、といった記録も残されている。
当初は旧南条村横尾にあったが、江戸時代に現地に移された。参道に続く78本の杉並木は樹齢300年の見事な大木で、坂城町の指定文化財(天然記念物)となっている。